イラっとした時の対処法

まずは、今こうして自粛、引き籠りが出来ているのは、医療関係者の方をはじめ、介護、運輸、配達、郵送、スーパー、金融機関、役所、その他たくさんの方の支えがあってこそです。

心より感謝致します。


 

緊急事態宣言延長の見方が広がる中、SNS等で、「今自分の出来る事は何か?」と懸命に行動を起こす人がいる一方で、イラついているな、と感じる人たちも数多く目に入ってきます。

もしかしたら、「元々何にでも誰にでも攻撃をしている人たち」かもしれませんが、今のこの状況で更に増幅されているようにも感じます。

 

怒りの感情は第二次感情と言われ、その奥にある第一次感情の、不安、恐れ、痛み、疲れ、など様々な感情が作用しているものと考えられます。

例えば、「コロナに感染してしまったら(恐れ)」、「仕事がなくなってしまったら(不安)」、「感染リスクを背負って出勤せざるを得なく神経がすり減ってしまっている(疲れ)」といったような場合です。

そのような怒りの構造を理解すると多少不快さは減りますが、それでも、自分の感情を周囲にぶちまける行為は良い事ではありませんし、見ていて決して気持ちの良いものではありません。

怒りの性質のひとつに「怒りは伝染しやすい」という性質があることから、そのような行動を見て同じように攻撃する人が増えたり、その文章や態度を見て、自分自身の気分が悪くなり、小さくイラっとしてしまい、またそのイラつきを感じた身近な人が、さらに気分を害してしまう…という怒りの連鎖が始まり広がっていってしまいます。

 

 

では、イラっとした時にはどのようにしたらよいのでしょうか?

まず、怒りを感じた時に一番取ってはいけない行動があります。
それは、すぐに言い返したり、何かをしたり、仕返しをする、という「反射」です。
反射的にした事は取り返しのつかなくなる事が多く、後悔しても後の祭りになってしまいます。

怒りの感情のピークの長さは6秒と言われていますので(諸説あります)、イラっ! ムカッ! を感じた時には、まず6秒待って、反射をしないように心掛けましょう。

怒っている時に6秒なんて数えていられません! という方は、ここでは「6秒を数える」という事よりも、「反射しない事が重要なので、まずは、違うことを考えて気を反らしたり、手をつねったりして何とか6秒をやり過ごしてみて下さい。

 

また、6秒を待つ方法の一つに、「コーピングマントラ」というおまじないのような、自分で落ち着く言葉を唱えるというテクニックがあります。

例えば、SNSで不快な文章がが目に入りイラっとした時に、「この人たちはコロナが怖くて仕方がなくて人に噛みついているんだ」とか、「気にしない、気にしない」など唱え、気持ちを別のところへ向けて6秒をやり過ごす方法です。

実際に口に出して言うの訳ではないので、気持ちが落ち着くのでしたら、「器がちっちゃい奴だなっ!」でも「今日の晩酌はなににしようかなー」でも「私は、塩の魔人だー」でも何でもいいのです。

すぐには6秒待つ事ができなくてなくても、アンガーマネジメントはトレーニングなので、繰り返しする事で徐々に出来るようになっていき、反射も減っていくでしょう。

是非ご自分で、落ち着く言葉、コーピングマントラを探してみて下さいね。
最後までお読みいただき、有難うございました。

 

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