アンガーマネジメント大賞2018が発表されました

第4回 アンガーマネジメント大賞

「怒りの連鎖を断ち切ろう」を理念に掲げ活動をしている日本アンガーマネジメント協会では、毎年全国の20代~70代までの男女を対象にアンケート調査を行ない、今年を振り返って、

・上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人
・怒りの感情をコントロールできずに失敗してしまったと思う有名人
・今年一番怒りを感じたニュース・出来事

についてご回答いただき、アンガーマネジメント大賞を選出しています。

また、今年は平成最後の年という事で、平成の「怒り」を総まとめし、平成で最も怒りをコントロールできた有名人、失敗した有名人等も選出されました。

(詳しくはこちら→ 第4回「アンガーマネジメント大賞2018」

 

■2018年アンガーマネジメント大賞

 

  • アンガーマネジメント大賞2018上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人第1位
    大坂なおみ選手(女子プロテニス選手)
  • 怒りの感情をコントロールできずに失敗してしまったと思う有名人第1位
    セレーナ・ウィリアムズ選手(女子プロテニス選手)
  • 今年1番怒りを感じたニュース・出来事第1位
    日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックル問題

 

 

■平成最後のアンガーマネジメント大賞

 

  • 上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人第1位
    三浦知良選手(プロサッカー選手
  • 怒りの感情をコントロールできずに失敗してしまったと思う有名人第1位
    豊田真由子氏(元国会議員)
  • 今年1番怒りを感じたニュース・出来事第1位
    東名高速の追い越し車線事故(あおり運転/ロードレイジ)

 

 

怒りは、ある出来事が起こった時に、ムカッ! イラっ! と、いきなり怒りが発生するのではなく、出来事怒り間に「意味づけ(自分の「こうするべき」という考え)」をする事で、怒りが生まれると日本アンガーマネジメント協会では考え、そのメカニズムをお伝えしています。

 

大坂なおみ選手はあるTV番組で、「表彰式でのブーイングについてどう感じたか?」と尋ねられた時に、「少し悲しく感じたけれど、私も今までずっとセリーナのファンだったから、私も彼ら(観衆)の気持ちはわかるなと思った」と答えていたそうです。

セレーナに勝って優勝したのに、通常では有り得ない大ブーイングを受けた(出来事)にもかかわらず、彼らの気持ちもわかるな・・・(意味づけ)と、怒るどころか、観衆に対して謝っていました(怒りにならなかった)。

あのような大舞台でそのような意味づけができ、怒りをコントロールできるなんて、選手としても人としても素晴らしいと思います。

 

また、平成最後のアンガーマネジメント大賞第1位の三浦知良選手も、張本勲氏の「若い選手に席を譲るためにも辞めなさい」コメント(出来事)を、 “激励” と受け取り(意味づけ)、穏やかに対応していました。
それがもしこのコメントに対して、例えば、“大きなお世話”、と意味づけていたら、怒りになっていたかもしれません。

 

意味づけ「べき(~すべき)」は人それぞれ違うもなので、全員が(その人にとっては)正解で、間違いはありませんが、意味づけによって、怒りになる場合も、ならない場合もあるし、また、怒りになったとしても、大きな怒りではなく、小さな怒りで収まるかもしれないので、意味づけ次第で怒りの有無、程度が違ってくるという事を知っておいていただくとよいかもしれません。

 

一方、平成最後の、怒りの感情をコントロールできずに失敗してしまったと思う有名人第1位に選ばれてしまった、豊田真由子氏。怒りをコントロールどころか、暴言を吐き、暴力疑惑の報道もありました。

国を背負ってのお仕事は相当なストレスとは思いますが、それでも怒りに任せて部下にぶつけずに、怒りの感情がコントロールができていれば、数々の暴言はなかったかもしれないですね。

 

怒る事は決して悪い事ではなく、怒ってもいいのですが、怒らなくてもよい事は怒らないように、アンガーマネジメントでトレーニングをしコントロールできるようになると、必要のないイライラを生まず、嫌な思いをする事が減るのではないかと思います。

 

最後までお読みいただき、有難うございました。