其の79 白糸の滝<山形県>

最上川に流れ込む支流にかかる落差120mの段瀑。

滝の下には不動堂が、対岸には草薙温泉があり、朱色の鳥居が印象的で、滝水の白さと木々の緑とのコントラストが見事です。

有名な『奥の細道』で芭蕉が舟下りで詠んだ句「五月雨を集めて早し最上川」は、「白糸の滝は青葉の隙々に落ちて、仙人堂、岸に臨みて立つ。水みなぎって舟危(あやふ)し」と続きます。

最上川ライン下りで船頭の解説を聞きながら、手つかずの山を流れる落ちる滝に、芭蕉と同じ光景に浸れた感動がありました。

山形県最上郡戸沢村古口