其の64 轟九十九滝<徳島県>

四国山地の深い山奥に位置し、車1台がようやく通れるような国道193号線をひたすら走ってたどり着ける秘境の滝です。

轟の滝本滝とは別に二重の滝から鍋割滝まで大小様々な滝が、約1.5kmにわたって点在することからこの名が付けられました。

本滝はご神体で、轟本瀧神社の赤い鳥居をくぐった先にあり、苔の美しい左右の岩盤の間を幾重にも流れ落ちる滝水は、独特で複雑な線形をなし、神々しさや神秘性を感じさせます。

異空間という表現が相応しく、長時間堪能したい名瀑です。

 徳島県海部郡海陽町平井字王余魚谷