井伊家代々の居城。基礎を築いたのは「徳川四天王」の一人、直政で、二代目直継が1604年に築城を開始し、途中大坂の陣による中断がありながらも、三代目直孝が1622年に完成させました。以後明治に至るまで14代の井伊家当主が彦根の地を治め、15代藩主は幕府の大老を務めた井伊直弼です。
彦根城は大津城や佐和山城などから移築や移転をして建築物に利用したとされる城で、コンパクトにまとまった美しい3層3階地下1階の天守ですが、随所に戦闘や防衛対策がなされ、大坂・西方の監視・牽制のための城であったことを窺い知ることが出来ます。
天秤櫓をくぐり本丸へ向かう途中に「時報鐘」があり、毎日定刻に1日5回鐘が鳴らされます。築城当初から絶えることない鐘の音は、「日本の音風景百選」にも選定され、今も変わらず城下に時を告げています。
別称:金亀城