1331年、伊与国守護の宇都宮豊房が築いた「地蔵ヶ岳城」が始まりと伝えられ、約230年余りは宇都宮氏の居城として、その後は小早川隆景、戸田勝隆、藤堂高虎など城主の変遷とともに近世城郭が整備されました。
1888年に天守は取り壊されましたが、台所櫓、高欄櫓、苧綿櫓、三の丸南隅櫓の4つの櫓は解体を免れ、現在はいずれも国の重要文化財に指定されています。
天守は、江戸時代の古い絵図や天守雛形、明治時代の古写真などの史料を基に約10年の歳月をかけて正確に復元され、戦後初めて木造復元された4層4階の構造は、高さ19.15mで日本一です。
2020年より、大洲城を借り切って伝統芸能を楽しみ、城内で地元食材を使った食事、復元された木造天守に宿泊するなど、日本初の城主体験「キャッスルステイ」が楽しめるようになっています。
別称:地蔵ヶ嶽城、大津城、比志城