白河小峰城は東北の南の玄関口に位置し、1340年結城親朝によって築城されたのが始まり。1629年から丹羽長重が城郭の大改革に着手し、軍事・政治・交通の要衝としての役割を強化しました。
江戸時代には松平定信によって2度目の大改修で石垣や堀が整備されました。複合式層塔型3重3階の櫓の天守や、「三段石垣」の珍しい構造は白河小峰城の特徴の一つです。2011年3月の東日本大震災で石垣の一部が崩落しましたが、石積みも一つ一つ震災前の写真と照らし合わせて積み直されました。
三重櫓は戊辰戦争の際に焼失しましたが、1991年に復元された現在でも数少ない木造復元天守の一つです。復元に使用された大杉に戦争時の弾痕を見ることができます。